海龍(かいりゅう)は百花王乱舞よりやや遠い地域の南に構える大手ギルドのひとつ。
マスターを筆頭にやや不真面目なメンバーが多く
サブマス・カシアと参謀長・ルシアの二人がそれをカバーしている節がある

不真面目なマスターに代わりギルドの業務全般をこなす文武両道なサブマスター
その者の一番長けている部分を探し出すのが得意で新人育成や伸び悩むギルメンの悩みを聞いたり、博識で雑学王であるためギルド内からの信頼は高い。
クリストを特に可愛がっており「王子がPKしたいなら規約変えるか」とさらっと言ってしまうほど気に入っている。

ヒューリアとは親同士が決めた婚約者だったが、ヒューリアと幼なじみのナゲイアが恋仲に発展してしまい「PvPで負けた方がヒューリアを諦める」条件を呑み、ナギと勝負をしたが敗北。婚約を解消している。
婚約解消後もヒューリアに対する想いは捨てきれず、クリストを復讐の道具として育てる事を計画している。

不真面目なメンバーが多い中、超が付くほど真面目で規律やルールに細かい女参謀長。
他人に対してやや冷徹だが、ギルド内では中立な立場を保つ。
創設当時からのメンバーの一人で、初代マスターから現在の役職に任命されギルド資金の管理も任されるほど。
そのため、初代マスターには並々ならぬ尊敬と信頼を置いているため、初代が引退した時は自身も引退を考えたほどだが二代目を支えて欲しいという初代の言葉を重んじ役職を引き続き担っている。
ギルドメンバーのお手本となるべく、参謀の仕事とは別にギルド内随一の仕事量を誇る。

通称キュア。
初代マスターの代から続く海龍の仕事斡旋受付。
口癖は「『やりたいか・やりたくないか』じゃないの、『やるか・やらないか』なの」だが斡旋した仕事を断られると呪いのこもった視線で相手を威圧するため、ギルド内では恐れられる存在。
仕事をほぼ断る問題児・クリストに対しては厳しい態度で接している。

初代マスターが引退と同時に仕事の斡旋受付専任となったがヒーラーとしては指折りの実力者。

海龍の受付嬢。
容姿端麗でギルド内外からの人気は高いが、蓋を開けてみれば計算高くしたたかな性格。
頭の回転が速く常に計算して行動し、何事にも損得で行動するクセがある。

前ギルドでも受付担当だったが「海龍の制服が可愛いから」という理由でギルドを移籍。
本当の理由はサブマス・カシアと結婚して玉の輿に乗る事を画策している。

ギルドAustru(アウストル)元ギルドマスター。大規模ギルド対抗戦がしたい思いでギルメンの多くと共に海龍へ移籍してきた。
戦闘知識は豊富で海龍に来てからは対抗戦で攻撃指揮を担当する。
物腰がやわらかく、のんびりとした穏やかな性格だが、元ギルマスという事もあり世話好きで教え上手。
前ギルドに在籍していたクリストを息子のように可愛がっているのと同時に、カシアに利用されている事を気にかけている。
クリストからはお父さんのように慕われている。

ナイトに憧れてAustruに所属していたが、解散後はナイトに誘われるまで無所属でいたため海龍への加入はごく最近。弱冠16歳にして海龍のエースになると期待されている。
戦闘技術は未熟な面も目立つが、非凡な才能を持ち戦闘センスに関してはナゲイアをも越える逸材として噂され始めている。
まだまだ遊びたい盛りの様子で、仕事よりもPKやPVPを楽しむ傾向にありギルドへの貢献度は低めだが、年齢の割に気配りや配慮に優れ、面倒見の良さや呑み込みの速さから、ギルマス始め役職、特にサブマスから可愛がられている。
中性的な顔立ちで女性から圧倒的な人気を誇り、「王子」と呼ばれている。

勘の良い少年でカシアが自分の事を利用している事に気付いている上で育ててもらった恩返しのため「復讐のための道具となる」と誓っている。

クリストに劣らず整った顔立ちをしているが、短気ですぐ拗ねるなど精神年齢は低め。真面目で仕事熱心ではあるが、頭が固く一度こうと決めた事に対して意見を曲げる事は少なく、柔軟性に欠ける。
初代マスターを特に慕っているため、二代目とは折り合いが悪くいつかマスターの座に就く事を画策している野心家。

幼少時代、ミュウに一生消えない怪我をさせた事で自信を喪失。
その件もあり蛍草在籍時代マスターから「攻め時が判らないで守り続けても、後衛が息切れするだけ。シールダーに向いてない」と言われた事にショックを受け海龍に移籍。
自分の存在を否定される事をもっとも恐れ、防御主体になりがちで攻める事に消極的。
サブマスから贔屓目に可愛がられているクリストを嫌い、陰湿な嫌がらせを繰り返すものの幼なじみのミュウにたしなめられる日々。

シャロンの幼なじみでこう見えても男の子。シャロンについてくる形で海龍に加入。
幼い頃にシャロンをかばった時に魔物から受けた一生消えない傷がおでこにある。傷に関しては「シャロンが僕を護ってくれた証。これからも僕を護ってくれるという誓い。自分もヒーラーとしてシャロンを護るという戒め」とシャロンを責めることはなく傷を大切にしているほど。
シャロンにトラウマを植えつけた事を自覚しているため、自体をシャロン含め他人に見せる事は滅多にない。

クリストの事を「王子」と呼ばない数少ない人物で、理由は「僕の王子様はシャロンだけだから。」とのこと。

ナイトのギルドAustruに所属していたが、解散と同時に海龍に移籍した。
カタコトの日本語と趣味のラップ口調で軽快なノリと陽気でお気楽な拳ファイターでボクシングに似た戦闘スタイルを駆使する。
細かい事は気にしない事をモットーとしていて、嫌味も全て聞き流すよく言えば平和主義者、悪く言えば楽天家。

ナイトとは古い友人で、今もよく一緒に仕事をする事が多い。